「おこづかい帳」を作ってみましょう!

スプレッドシートを使って、おこづかい帳を作ってみましょう。

スプレッドシートを起動する

  • ブラウザ(アプリケーション→インターネットからFirefoxまたはChromeを選択)を起動し、Googleと入力して、Googleのホームページに移動します。

  • 右上のログインアイコンからGoogleにログインします。(ログイン名やパスワードがわからないときは先生に聞いてください)

  • Googleアプリのアイコン(3x3の点が並んでいる四角いアイコン)をクリックして、下の方にある「スプレッドシート」を選びます。

  • スプレッドシート画面になったら、「新しいスプレッドシート」から「空白のスプレッドシート」を選択します。

スプレッドシートの初期画面

左上に「無題のスプレッドシート」という名前がついた何も入力されていない表が表示されます。

「無題のスプレッドシート」の部分を「〇〇のこづかい帳」(〇〇は自分の名前やニックネーム)に書き換えましょう。

初期画面では、上にメニューが並んでいて、中心に小さい四角形のあつまりがあり、この四角形の集まりの部分で色々と作業をしていきます。まず基本的にスプレッドシートの縦を「行」と言います。左側に数字が上から下まで並んでいますが、1行、2行ということです。横を「列」といいます。右から左にアルファベットが並んでいます。A列、B列という形になります。そして小さい四角形の1つを「セル」といいます。

行と列とセル

まず、はじめに項目を作っていきましょう。ここでは以下の項目を作っていきたいと思います。「月日」、「内容」、「入った金」、「使った金」、「その日の収支」、「残ったお金」この6つの項目でお金を管理していきましょう。では、4行B列を選択してください。

テキストの入力

選択した状態で「月日」と入力してみましょう。同じように4行C列を選択して「内容」と記入します。その他「入った金」「使った金」「その日の収支」「残ったお金」とD列、E列…G列まで記入していってください。

日付の入力

実際に内容を記入していきましょう。ここではサンプルとして、下のような内容を記入して行きたいと思います。

  • 1月1日:5000円お年玉をもらって、初もうでに行って1500円使った

  • 1月3日:ともだちとお昼を食べて1000円使った

  • 1月15日:お手伝いをして300円もらった

  • 1月21日:ともだちの誕生日プレゼントを買って800円使った。

  • 1月30日:ゲームソフトを買って1200円使った

この内容をスプレッドシートに記入していきます。

まずは月日を入力します。月日にすぐ下(B列5行)にキーボードの英数字モードで2025/1/1と記入してください。今年の1月なので2025年ですね。同じように6行目に2025/1/3と続けてすべて入力してください。

内容の入力とセルの幅の変更

続いて内容に金額以外の行動を入力してみましょう。

たとえば1月1日であれば、金額を除いて「お年玉をもらう、初もうでに行く」のように記入します。

セルの大きさが文字の大きさにあっていなくて、右のセルにはみ出した文字があるので、セルの大きさを変更してみましょう。「内容」のセルを広げてみましょう。列CとDの間の縦線あたりにマウスカーソルを持っていくとカーソルが左右に広がる矢印に変わります。この時左ドラッグしてください、文字の大きさがセルに収まるところでマウスを離すとセル(列全体)が広がりましたね。反対側にドラッグすれば縮めることができます。

必要なら他の項目の幅もちょうどいい大きさに変更してください。何度でも変更できるので、間違えても大丈夫です。

金額の入力

次にお金の入力です。例えば1月1日はお年玉を5000円もらい、初もうでに行って1500円使ったので、キーボードの英数字モードで、「入った金」のセル(5行D列)に5000を、「使ったお金」のセル(5行E列)に1500を入力しましょう。

同じように、すべての項目を入力してください。なお、お金が入っただけで使わなかった場合は「使ったお金」のセルには0を入れてください。同様にお金を使っただけで、お金が入らなかった場合は、「入った金」のセルには0を入れてください。

計算式の入力方法

さあ、いよいよ計算に入ります。5行F列の1月1日のその日の収支を計算で入力しましょう。その日の収支とは、入ったお金から使ったお金を引き算した金額のことです。少しややこしいですが、5行D列(入ったお金)ー5行E列(使ったお金)=5行F列(その日の収支)という計算になります。実際にやってみましょう。英数字モードにして、5行F列を選択します。そこに「=D5-E5」と入力してEnterを押してください。3500と出てきたでしょうか。このようにスプレッドシートは計算式を入力すると自動的に答えを出してくれます。

なお、D5、E5と入力する代わりに5行D列や5行E列をクリックすることもできる。

その日の収支の計算式

そこから下も同じように1月30日までやってみてください。

なお、簡単に行うには、5行F列をctrl-Cでコピーして、6行F列から9行F列までを選択し、ctrl-Dで貼り付ければ自動的に正しい計算式をコピーしてくれます。

使っただけの日は値がマイナスになっています。

残ったお金の計算式1

残ったお金も計算式を入力します。

1月1日は最初なので(前の年からの繰り越しはない)、残ったお金は5行F列と同じになります。

足し算や引き算は使わず「=F5」と入力します。

残ったお金の計算式2

次に1月3日の残りのお金の計算式を入力してみましょう。1月3日の残りのお金(6行G列)は1月1日の残りのお金(5行G列)に1月1日のその日の収支(6行F列)を足した値(=G5+F6)になります。

7行G列以降は、6行G列をコピペして作成できます。

合計を計算する

その月(1月)に入ったお金の合計と使ったお金の合計を計算してみましょう。

まず、10行C列に「合計」というテキストを入力し、10行D列にその月(1月)に入ったお金の合計を、10行E列にその月(1月)に使ったお金の合計をそれぞれ計算式で入れてみましょう。

スプレッドシートには計算するための自動計算の仕組みがいくつも予め用意されています。今回は複数の数字の合計を計算してくれるオートSUMというものを利用してみます。

まず、10行D列を選択し、メニューの「挿入」をクリックして中央あたりにある「∑関数」にマウスカーソルを移動し、右側の一番上のSUMを選択します。

10行D列のセルの中に「=SUM(…)」と表示されrのでSUMの()の中に「D5:D9」とキーボードの英数字モードで直接入力してenterを押してもよいし、キーボードで入力する代わりにマウスカーソルで5行D列のセルから9行D列のセルまでを選択してenterを押せば、自動的にSUMの()の中に「D5:D9」と入力されます。

10行D列には計算結果の「5300」が表示されます。これはお年玉とお手伝いの合計金額になります。

10行E列の使ったお金の合計の計算式も同じように入力してみてください。「4500」が表示されれば正しいことになります。実は、これも10行D列をコピペすれば簡単に入力することができます。

日付の表現方法の変更

最後に見た目を少し変更してみましょう。まず日付に2025年は書かなくてもわかるのでわかりやすく1月1日としていきましょう。

入力した日付をすべてドラッグで選択してメニューの「表示形式」をクリックし、「数字」にマウスカーソルを移動します。

残念ながら「1月1日」という表示形式は予め用意されていないので、下の方にある「カスタム日時」を選択します。

カスタム日時にも「1月1日」という表示形式は予め用意されていないので、1番近い「1930年8月5日」を選択します。

選択したら、一番上に表示される「年(1930)↕」年「月(8)↕」月「日(5)↕」日から「年(1930)↕」を選択して「削除」をクリックして削除し、「年」も削除すると、「月(8)↕」月「日(5)↕」日になるので、右の「適用」をクリックすると日付が全て「○月○日」という表示に変更されます。

文字の位置の調整

4行目の項目名はセルの左側ではなく中央にしたいので4行B列からG列までを選択し、上部の「水平方向の配置」アイコン(横線がジグザグに5本並んだアイコン)をクリックし、中央の「中央」を選択します。

項目名がすべてセルの中央になりました。

罫線の描き方

次にセルに線を引いてみましょう。今回入力したエリア全体(4行B列〜10行G列)をドラッグで選択して、「罫線」アイコン(田というアイコン)をクリックし、外枠、内枠の両方を引く(田のマーク)を選択します。

表になります。

セルに色をつける

最後にわかりやすいようにセルに色をつけてみましょう。4行B列から4行G列まで選択して上部のバケツアイコンを選択し、好きな色(例えば明るい黄色)を選んでください。

おこづかい帳の完成!

同じように他の好きなセルを好きな色を塗ってみましょう。

「スケジュール表」を作ってみましょう!

次に、スケジュール表を作ってみましょう。

新たな空白のスプレッドシートを作成する

スプレッドシートのページに戻り、「新しいスプレッドシートを作成」から「空白のスプレッドシート」を選択し、新たな空白のスプレッドシートを作成します。

「無題のスプレッドシート」を「〇〇のスケジュール表」に変更します。

時間の入力

最初に時間を入力していきたいと思います。4行B列を選択して5と入力しましょう。今回のスケジュールの1日は5時から23時の1時間毎で作ります。次に5行B列に6と入力します。

5時、6時と表示させたいので、この2つのセルを選択し、表示形式から数字を選択し、0時を選択します。

連続した数字の入力

5時、6時が選択された状態でマウスカーソルを右下の黒丸のあたりに持っていくとマウスカーソルが十字マークに変わるので、そこで左クリックしながら、下方向に22行までドラッグすると、6行目から22行目までに7時から23時が自動的に入力されます。

連続した曜日の入力

次に1週間の曜日を入力してみましょう。3行C列を選択して「月」と入力します。3行C列を選択して、時間を入力したように右下の黒丸にマウスカーソルを移動し、十字のアイコンに変わったら、左クリックして右方向にI列までドラッグしてみてください。時間のときと同じように火から日まで自動的に入力されます。

※注意

試しに、「1」と入力して同じことをやってみてください。1,2,3とはならず、「1」が連続して入力されます。月とは異なり、1つの数字では連続させたいのかそうではないか判断できないので、1,2,3のようにしたいときは「1」「2」と2つのセルに入力し、2つのセルを選択してドラッグすると1,2,3のように自動入力されます。また、半角の数字の場合は連続した値が入力されますが、全角の場合は数字と判断されないので「1」「2」の繰り返しになってしまいます。「5時」「6時」でも同様で、全角文字が含まれると数字と判断されないので、「連続した数字の入力」では5、6を入力させ、表示形式で「5時」「6時」と表示させるようにしています。

予定の入力

今回は月曜から金曜までの平日は6時に起床にしてみましょう。5行C列を選択して「起床」と入力します。金曜日まで5行目をコピペしてください。土日は1時間遅く7時に起床にしてみましょう。

起きたあとは、歯磨き、着替え、朝食、トイレなどだと思うので、まとめて「朝の準備」を平日は7時に、土日は8時にしてみましょう。

複数のセルの結合

続いて平日は学校を入力しますここでは月水金は8時〜15時、火木は8時〜16時にしてみましょう。この時、1時間毎のスケジュールなので、8時〜15時(16時)までの複数時間にわたるスケジュールを入れたい場合は、複数のセルを合体させて1つのセルにすると便利です。

最初に、7行C列に「学校」と入力してください。月曜は8時〜15時なので8時〜15時までのセル(7行C列〜14行C列)を選択した状態で、上のメニューの「セルを結合」のアイコン(田のマークのとなりにある[→←]のようなマーク)をクリックしてください。

このままだと、縦の配置が下になっているので、「垂直方向の配置」のアイコン(↓の下に__のあるマーク)をクリックして、中央にある「中央」(矢印が上下から押し付けているマーク)を選択すると文字の縦位置が中央になります。

同じ操作で、火曜日から金曜日まで学校の予定を入れてください。

予定表の完成

後は、予定の入力と複数のセルの結合を組み合わせて、1週間のスケジュールを完成させましょう。自分の好きなスケジュールを入れて構いません。

スケジュールの入力が終わったら、「おこづかい帳」の時と同様に、全体に罫線をひきます。

また、全体を中央揃えにします。

さらに、同じ項目ごとに色を変えて、表を見やすくしましょう。

なお、文字がはみだして見えなくなってしまう場合、それが複数のセルを統合したセルであれば、そのセルを選択して「表示形式」の「ラッピング」を「折り返す」にすると文字が複数行に表示され、はみださないようにすることができます。(ただし、複数のセル内で収まる場合だけです、収まらなければセルを広げるか、文字を小さくするしかありません)